アーモンド~キミとの物語~


「あの…実は…」

数日前のことをすべて話した

秋斗に近づくなと言われたこと
秋斗に自分は迷惑で邪魔な存在だと言われたこと
中学時代からの同級生だということ

「……なるほど、真嶋がな」

「あの、真嶋先輩ってどんな人なんですか?美人って噂だし…」

「うーん…」

秋斗は顎に手を当てて楓がどんな人か思い出す
……数分悩んだ結果

「真嶋つったら確かに学年関係なく美人で才色兼備なんて噂はあるな」

(あ、やっぱりそうなんだ…)

自分とは真反対だと思うとショックが隠せない千咲

そんな中秋斗は続けて話した

「そんなの噂に過ぎないよ。頭は確かに良いが性格はみんなの思ってるようなヤツじゃねぇんだよ、これが」

「へ…?」

「……オレさ、中学時代一回真嶋から告られたことあったんだ」

「え?」

意外な言葉が出てきて驚く
千咲も楓の気持ちはあの時知ったがまさか告白したことに驚きが隠せない

秋斗は「中学時代の話だけどね」と付け足す
だけど誤解を解くように中学時代のことを話し出す

「中二ん時に真嶋から告られたことあったんだよ。でも断った…から諦めてくれると最初は思ったんだけど違った」

「じゃあ秋斗先輩は今も真嶋先輩の気持ち知ってるんですか?」

「あぁ。でも、今みたいなことは初めてじゃなくてな」

「初めてじゃない?」

< 148 / 271 >

この作品をシェア

pagetop