アーモンド~キミとの物語~
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「ねえ、さっき千咲が言ってたけどほのか先輩とバイト先一緒ってほんと?」
お昼休み、屋上で一緒にお弁当を食べていると愛未が朝のことを聞いてきた
いきなり聞いてきたことで、むぐっ、と喉を詰まりそうになった千咲に「ごめんごめん」と言ってお茶を渡す
「けほっ…。急になに言うかと思えば…ほんとだよ?」
「へぇ…」
「ほのか先輩がバイトしてるってイメージないよねぇ…。なんか意外っていうか」
「……それは最初思った。それに三年になってからバイトってなんか時期外れっていうか」
ほんの1ヶ月前、春休みに入ってからのことだった
いつも通りにバイトをしていると店長(マスター)に呼ばれて裏へ行くとそこには、ほのかがいた
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『千咲ちゃん、片付けあとで良いからちょっといいかな?』
一人の男性が千咲を呼ぶ
『あ。はい…』
(私、なんかミスったかな…?)
千咲は自分がなにかしたんじゃないかと不安になっていた
千咲を呼んだのはNOAHのオーナーである月島玲央(つきしま れお)
店長は奥さんの華(はな)
『今日から一緒にバイトすることになった成海ほのかさん』