アーモンド~キミとの物語~
屋上にいくとすでに三人揃っていた
やれやれ、というほのかがため息を付くと秋斗にいう
「で、千咲ちゃんは?」
「ああ、千咲ちゃん出てきなよ。オレからもちゃんと説明するからさ」
「はい…」
後ろに隠れてた千咲がひょこっと出てくる
すると愛未と創汰が少し顔色を変える
(やっぱり怒って…るよね)
そんなことを思っているとガバッと愛未が抱きつく
「千咲ー!あんたのこと心配したんだから!」
「わっ!ご、ごめん愛未」
「全く昔からこうだもんなお前」
「創汰もごめんね」
ホッと一安心する
怒られると思っていたがずっと心配していた
ほのかもその様子を見て千咲が割と元気そうで秋斗を避けてた時よりも不安そうにしていないと確信した
「あの、心配かけてごめん。ちゃんと説明するから…」
「千咲ちゃん、説明は大丈夫よ」
「へ?」
ほのかが千咲の説明を制した
なんとなく千咲の様子がおかしかったことに気付いてし裏で楓に何か吹き込まれたことも予想は付いていた
この数日たまに千咲と楓が裏庭に居てなにかを話しているのをクラスの人が何人か目撃していたのを耳にした
「予想は付いてたし。千咲ちゃんが秋斗を避けてたってことはアイツからなにかを言われたこともね」
ほのかは軽く愛未と創汰にそのことを話す
千咲もすべて話して、秋斗も楓が中学時代にも似たことをしていたと話すと二人は納得したのだった
そして秋斗への誤解も解かれ再び五人で過ごすことになった
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