アーモンド~キミとの物語~
(そういえば…この間美術の授業でデッサンやったときすごく楽しかったなぁ)
ふと、そんなことを考えながらデッサンや彫刻などがある本棚に行く
そこにはずらりと専門的な本がたくさんあった
千咲は昔から絵を描くのが好きで美術の成績が高い
たまにバイト先でケーキやお菓子のデザインや咲良の仕事の手伝いで服や小物のアイデアで描いてることがある
「えっと…確かこの辺りに…」
指でなぞりながら探していくがなかなか無く上の方を見るとノート2冊分くらいの厚さの本があり「あった」と小さく呟く
それは千咲が探していた本
目的の本があり手を伸ばして取ろうとするのだが千咲の身長ではあと少しってところで届かなかった
「んー…」
(あと…もう少し…)
すると背後から声して誰かが本をひょいと取り千咲に渡す
「これ?」
「えっ…」
差し出された本を一瞬戸惑う
本を取ってくれた人を見たらそこには秋斗がいた
「ん?どうぞ」と少し微笑みなが言って本を渡す
「……秋斗先輩」
本を受け取るが目の前にずっと千咲が憧れていた秋斗とこうやって話す事がちょっとびっくりしてすぐにお礼が言えずにいた
「あの…」