アーモンド~キミとの物語~
そこには《最近話題のキッチンカー式のクレープ&ミックスジュース屋☆ハッピーミックス!幸せを混ぜてお届けします!》と書いてあった
「へー…」
まじまじとそのサイトを見る
メニュー欄には定番のバナナクレープを始め、相性抜群のミックスジュースやシェイクが書いてあった
画面を見てもとても美味しそうに載っている
「とりあえず並ぶか」
「でもお客さんたくさんいるけど売り切れにならないかな?」
ケータイから目を離してお客さんが並ぶ方を見ると行列が絶えないほど並んでいる
まだ午前中…と言ってもお昼近いため休憩中で並んでいるOLが多い
千咲たちと同じで午前中で学校が終わった学生もちらほら居て「ここのクレープ屋さん美味しいらしいよ」と声が聞こえてきた
「…………」
その光景を見た全員が黙る
そして悟った…
これは売り切れ間際に並んでも商品を手に取るのは難しいんじゃないか、と
そう思い今日は諦めた
そしてそれぞれ帰宅することにした
「ただいまー」
「あら、おかえり千咲」
帰宅すると咲良が昼食の準備をしていた
幸い今日は咲良の仕事は休みだ
午前中で帰ってくる千咲のために昼食を作って待っていた
「今日のお昼はチャーハン?」
「そ。急に食べたくなったんだけど、それでいい?」
「お姉ちゃんの作るものは全部好き!」