アーモンド~キミとの物語~
嬉しいこと言ってくれるわ、と言うと嬉しそうに微笑む
昼食準備が終わると食べ始める
「ん、美味しい!」
もぐもぐ、と幸せそうに食べる千咲を見て咲良は良かったと思った
夜以外なかなか一緒にいる事がないため二人にとっては貴重な時間だ
……しばらくして昼食を食べ終えると片付けをする
咲良は作業があるため千咲が食器を洗う
「ごめんね、片付け任せちゃって」
「大丈夫だよ。作ってもらったんだし片付けくらいは私がやるから」
「ふふっ、ありがとう」
我ながらよく出来た妹だと思う
食器を片付け、コーヒーを入れたあと咲良のところに行く
机にコーヒーを置くと「ありがと」と言って一口飲む
「あ、そういえば公園の広場にクレープ屋さんいたんだけど買えなかったんだよ」
「前にバイトの帰りに見かけたって言ってたキッチンカー?」
「そうそう」
「すごい人がたくさんいてさー」と今日あった話をした
創汰たちを誘って行ってみたけど並ばずに帰ってきたことを話す
「ネットでも最近話題になってるもんね」
「美味しそうだから食べたかったんだけど買うの大変そうだったの」
「落ち着くまでは待つしかないわねぇ…」
カタカタとパソコンを操作する
するとCMで流れた映像がたまたま目に止まる