アーモンド~キミとの物語~



季節は冬
すっかり秋の程よい涼しさから冬の寒さに変わる今日この頃

12月に入り三年生である秋斗たちは就職や大学進学のために忙しい日々が続いた
ほのかもそれに忙しいためバイトにもあまり出ていない

来年になったら卒業と同時にバイトも辞めるという
もともとはそういう風に決めていたらしい

「はぁ、寒いね」

「すっかり冬だもんねぇ…」

そんな中、千咲と愛未は食堂で昼食を取っていた
創汰も少し遅れてやってくる

秋斗とほのかは忙しいため最近一緒にいることが無い

ほのかの進路は三人も知っているが秋斗の進路は誰も知らない

「そういやそろそろ冬休みかぁ」

「冬休み…。創汰と愛未はなんか予定あるの?」

「私はなにもないかな。宇佐美くんは?」

「オレもない」

あっという間に冬休みが始まればますますみんなで集まることが難しくなる
その前にまた遊びに行けたらいいなと思っていた

だが、気を使ってそんなことを言い出せないでいる

はぁ、と三人揃ってため息していると今しがた噂していた二人が現れた

「なーにため息してんの?」

「悩み事か?」

急に目の前にいたため固まる三人

「あれ?二人とも忙しいんじゃ…」

素っ頓狂したような声を上げた創汰に二人はぷっ、と笑い出す

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