アーモンド~キミとの物語~

「あ、雪…」

学校を出ると門のところに寄り掛かるように誰かがいた
見たことある人影の正体は創汰だった

先に教室から出たはずなのに何故かそこにいた

「創汰!?なにしてんの?」

「んあ…千咲。お前を待ってたんだよ」

「私を?」

「ああ」

はて、なぜだ?みたいな顔をしている千咲
創汰は職員室で先生に呼ばれており帰りが遅くなっていた
その時靴箱を見て千咲がまだ残っていたことに気付き待っていた

さすがに暗くなってきたため一人で帰すのは心配だったらしい

「先生に呼ばれたら遅くなったんだよ。で、さっき靴箱見たらお前居たから家まで送っていくよ」

「ありがとう。あ、ねぇ久しぶりにコンビニ行こうよ!」

「コンビニかぁ…いいなそれ」

二人は近くのコンビニに立ち寄る
こんな寒い日は肉まん食べると良いらしく二つ買って食べながら帰る

中学時代も愛未も含めてたまにコンビニに立ち寄っては夏はアイスを買ったり冬は肉まん買って食べながら帰っていた

なんだか懐かしいと思いながら二人は家路を歩いて行く

「中学ん時もこんなことあったね」

「高坂もあの時はいたな。今度三人で立ち寄るか」

「ふふっ、そうだね」

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