アーモンド~キミとの物語~

「あ、あの!先輩!」

「……ん?」

千咲に呼ばれクルッと振り返る

「……あの、なにかあったら相談乗るから言ってね!私じゃ頼りないかもしれないけど」

「……っ」

その言葉に秋斗は驚く
いまの彼には千咲は"ある人"に似てる…そう瞳に映った

「ありがとう」

「どういたしまして」

そう交わすとお互い家へと帰る

千咲は部屋に急いで行くと秋斗からもらったスノードームを取り出し机に飾る
そしてイヤリングは小さな缶にしまう

誕生日プレゼントに続いてクリスマスプレゼントまでもらえるとは思っていなかった

「…………」

そして一瞬だけ違う秋斗のように見えたあの表情を思い出した
なにかを思いつめてるような気がしたのは気のせいだっただろうか?

だけど冬休みに入ってこの一週間あまり連絡付かず状態だったがさっきまで一緒にいたのは夢じゃないとやっと気付く

だから深くは問い詰めることをしなかった

「秋斗先輩…好きです」

そして溢れ出す秋斗への恋心
だけどいまの関係も距離も超えるのは不安なためこれ以上は、と胸の中にしまう


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