アーモンド~キミとの物語~
「そんな…」
運悪く電源が落ちたことに落胆する
今日は久しぶりにほのかと同じシフトの日でこの後NOAHに行かなければならないのだ
電源が落ちた以上誰にも連絡を入れることも出来ない
しかも最悪なことに全部活休みで先生たちは会議
日が暮れるためおそらく生徒はほとんど残っていない状態だ
「……どうしよう。ケータイも繋げれないから先生か誰か気付いてもらうまでここにいるしかないの?」
そんな…と恐怖が襲う感じがした
周りは真っ暗
廊下も真っ暗で誰かが通る気配もない
そしてどんどん下がっていく気温
寒さが千咲を襲うのであった
「とにかく誰か気付いてもらうまで…待つしかないや」
千咲は体を冷やさないように身を丸くして体温を下げないようにした
そして時間だけがどんどん過ぎていく
*
17時30分を過ぎたその頃NOAHでは千咲がバイトに来ないことに不信に思ったほのかが電話を掛けていた
「あれ?やっぱり出ない…」
玲央は千咲に連絡入れているほのかに「どうだい?」と聞く
「繋がらないです…。今日バイト入っているの知っているはずなのに」
「なんか事情があるなら店に連絡入れるはずなんだけどな。ほのかちゃんは誰かに連絡入れたあとホールお願いしていいかい?」