アーモンド~キミとの物語~
後悔に悔やむ創汰に千咲を託す
千咲は創汰にお姫様抱っこされてるが意識がやっとある状態なため状況は分かっていない
「ほのかからの連絡が遅かったら朝まで居ただろうな」
「朝まで…」
体が冷えきっている千咲
その小さな体をぎゅっとする
秋斗に会ってから自分が情けないと感じた
肝心なときに千咲のそばにいてやれず秋斗が千咲を助けている
煮えきれない気持ちがあるが信頼はしていた
「秋斗先輩…ありがとうございます」
「これくらい良いって。バイト先にはオレから連絡入れとくから千咲ちゃんを頼むな」
「ああ…」
ポンッと肩を叩く
こうしている間に千咲は風邪を引いてしまう
秋斗と別れたあと、千咲の家ではなく自分の家に連れて行く
咲良は仕事だと分かっていた
家に入ると乙葉がやってくる
「お兄ちゃんどこに…ってちぃちゃん!?」
「乙葉、毛布持ってきてくれ。千咲の体温がどんどん下がってるんだ。低体温症になってるかもしれない」
「分かった!」
そう言うとパタパタと毛布を取りにいく
創汰は千咲をソファーに寝かすとブレザーだけを脱がす
そして乙葉が持ってきた毛布を掛ける
なるべく体温が下がらないように何枚も掛けていく
「オレ、咲良姉に連絡いれたあと暖かいもん作ってくるからお前は千咲を頼む」