アーモンド~キミとの物語~

「分かった!私に任せて!」

乙葉は千咲が温まるように少し部屋の気温を上げる
そして傍にいて見守る

起こさないようにソファーに端に背中を付けるようにして目が覚めるのを待つ

「ちぃちゃん大丈夫かな…」

チラッと時折様子を見るが心配で仕方なかった

その頃創汰はいつ千咲が起きても良いように温かいものを作っていた
両親が居ないときに時々家事をしていたので簡単なものは作れる




……あれから一時間経ち千咲が目を覚ます

「ん…」

目を覚ますとそこが自分の部屋ではないことに気付く
顔を少し動かすとソファーに寄り掛かり本を読む乙葉がいた

なぜ乙葉が居るのか理解出来ていない

「……乙葉ちゃん?」

乙葉は名前を呼ばれると千咲が目を覚ましたことに気付き声を掛ける

「ちぃちゃん、目覚めた?体大丈夫?」

「あ、うん…。でもあたしなんで?それにここ…」

「私の家だよ!ちょっと待ってね、お兄ちゃん呼んでくるから!」

乙葉の家と言うことは創汰が居るんだろう
そして創汰を呼びにいく

「お兄ちゃーん!ちぃちゃん、目覚めたよー!」

千咲は学校にいたはずなのになんで?と状況が一切飲み込めていないのだ
資料室に寒い中いてだれかが助けてくれて…そこまでしか記憶がないのだ



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