アーモンド~キミとの物語~

「キミも初めましてだね。この間お店に来てた千咲ちゃんの友だちだよね?」

「あ、はい!高坂愛未って言います!」

琢磨は前に創汰と一緒にお店に来ていたのを覚えていた
乙葉が創汰の妹と紹介もする

女子4人で買い物してることくらいなんとなく察しは付いていた

「ところでみんなでお買い物かい?」

「あ、はい。明日バレンタインでみんなでチョコ作ろうかって話あってチョコとか型紙買いに来たんです。でもあちこち回ったけどなかなか無くて…」

「なるほど…」

千咲の説明に琢磨が納得する
バレンタインとなると女の子たちが一斉に気合いが入るイベントだ

そりゃお店からチョコレートが無くなるわけだと頷く

「じゃあチョコと型紙足りたいんだね?」

「はい」

「お兄ちゃんにチョコあげたかったなぁ」

落ち込む乙葉を見かねて琢磨はみんなに断りをいれてどこかに電話を掛ける

「あ、もしもし?あの実は…はいはい。ほんとですか?わかりました!ありがとうございます」

数分話したあと手にしていた紙袋を差し出す

「これキミたちにあげるよ」

「これは?」

紙袋の中には余った板チョコがたくさん入っていた

琢磨は先程までお店にいて明日に向けての仕込みをしていたらしく余った板チョコを貰ったらしい

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