アーモンド~キミとの物語~
**
写真を撮り終わったタイミングで千咲のケータイに電話が掛かってくる
ディスプレイには咲良が表示されていた
「もしもし?」
『あ、千咲?そっちの卒業式終わった?』
「うん、終わってやっと落ち着いたかな」
『じゃあみんな連れてNOAHに来てね。秋斗くんたちの卒業祝いするから来てね』
「ん、わかった」
要件だけ済ますて電話を切る
咲良は今日が南高校の卒業式だと聞いており秋斗たちの卒業祝いをするために怜央たちに許可を取り貸し切りにして貰っていた
そして二人の予定の確認を聞く
「先輩たちこれから予定とかある?」
「私は無いわよ」
「オレもないよ」
「じゃあみんなでNOAH行きましょう!」
千咲は笑顔でそう言う
創汰と愛未はすでに知っていた
卒業式が終わって落ち着いたらNOAHで二人の卒業祝いをすることを
秋斗たちはちょっと驚きつつも快諾する
学校を出たあと十数分でお店に着く
「お姉ちゃん来たよ!」
お店のドアを開けるといきなりパァーンとクラッカーの音と同時に「二人とも卒業おめでとう!」とお祝いの声が飛んでくる
秋斗とほのかは唖然とする
「咲良さん…これは…」
「二人の卒業祝いよ、ほら」
咲良の指をさすほうには「秋斗くん、ほのかちゃん卒業おめでとう」と書かれていた