アーモンド~キミとの物語~
「ありがとうございます!」
「咲良さんありがとうございます。それにいい匂いも…」
お礼を言ったあとお店に入ると同時に料理のいい匂いが厨房からしてくる
「姉ちゃんたちの卒業祝いだから琢磨さんが気合い入ってたくさん作ってるらしいよ」
そう言って厨房から出てきたのは遥斗だ
なんでいるの?と驚いている
そしてもう一人厨房から出てくる
「ほのかさん、秋斗さん卒業おめでとうございます」
そう言ったのは乙葉だ
料理を運びながら出てきた
未だに頭が追いつかない二人
すると咲良からちゃんと説明がされた
「二人とも今日卒業式でしょ?だからなにかお祝い出来ないかなって思って怜央さん達に相談したら貸し切りにするからみんなでどう?ってなったの」
「さすがにお兄ちゃんたちは学校だし私と遥斗くんはお休みだったから、さぁちゃんのお手伝いしてたの」
「で、オレは二人のために気合いいれて料理作ってたってわけ」
最後に琢磨がひょこっと顔を覗きこませながら付け足して言う
二人以外みんな知っていたことも驚いていた
うまく乗せされたな、と顔を見合うがこんなことをされたのは初めてのため嬉しさを隠せなかった
「さ、みんな座って?琢磨が腕によりを掛けてたくさん料理作ったから」