アーモンド~キミとの物語~


「シフト見たら一週間みっちり…。って言ってもだいたい午前や午後の数時間程度なんだけどね」

「NOAHは休みの時期が長いとけっこう混むからねぇ…」

しみじみと思いながら咲良がうなずく
千咲がバイトしている場所は咲良が高校時代から就職先が見つかる間にバイトしていたお店

だから千咲がもしバイトしたいと言ってきた時にそこを進めたのだ

「そうなんだよね。去年夏休みからバイトしたときにすごく混んでてバタバタしてた時あったもん」

「それだけ人気なんだよ。……さて、私が片付けておくからお風呂入ってらっしゃい。ゴールデンウィークは私も仕事入ってるから休みをどう使うかは千咲が決めるといいわ」

「うん、ありがとお姉ちゃん」

食事が終わり一旦部屋に戻るとふと、机に秋斗からもらったキャンディやチョコに目がついた

「そういえば…お菓子もらったんだよね」

図書室での出来事を思い出すとまた頬が赤くなるのが分かる

目までかかる茶髪に綺麗な瞳
千咲より少し高く創汰とあまり変わらない身長
筋肉質までとはいかないがほどよい身体付きに力強さに大きい手
そして抱きしめられた時にした甘い香り



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