アーモンド~キミとの物語~


(甘い香り…したなぁ)

小さい包みを手に取りそれをパクッと食べるとふわっと甘いチョコレートの匂いが鼻につくのが分かる

甘さ控えめのチョコレートにアーモンドが中に入っておりカリッと噛む

「あ、美味しい…。これアーモンドチョコレート?」

チョコレートを味わいながら食べていると下から「千咲ー!早くお風呂入りなさい」と呼ぶ咲良の声にハッとする

ワタワタと支度をして脱衣場に行きゆっくり疲れを取る


ーーーしばらくしてお風呂から上がりリビングに行くと咲良が何かと睨めっこしながら書いていた
それが仕事のものだとすぐに気付く

(仕事のものかな…?コーヒーいれてあげよう)

かなり真剣にしている咲良は千咲がリビングに入って来たのも気付かない
コーヒーをいれて持っていく

「お姉ちゃん」

「千咲…」

「お仕事するのもいいけど少し休憩したら?」

千咲からコーヒーを受け取ると「ありがとう」と言い一口すする

「ん、美味しい」

「よかった」

ちらっとなにかを書いているノートらしき物に目にすると、「服、アクセサリー、小物のデザイン」と書いていた

それは夏秋に向けての服のデザインだ




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