アーモンド~キミとの物語~
「お姉ちゃんに感謝しなきゃね」
「……咲良姉だけか?」
「え…あ…」
クスッとちょっと呆れたように笑う創汰
迎えに来た本人には?という風に目を向けるとおずおずと千咲は創汰にお礼を言う
「創汰もありがとう。迎えに来てくれて」
「どういたしまして」
(創汰ってば、見た目とは裏腹って感じなんだよね…。すごく優しいし)
ちらっと横目で創汰を見る
秋斗とほぼ変わらない身長に綺麗に染まった金髪
キリッとした瞳だがまだ少し幼さを感じる
髪を片耳に掛けておりそこにはピアスが二つ付いている
「…………」
普段からあまり感情を表に出さないせいかちょっと怖いイメージを周りに持たれている
だけどほんとは妹思いではすごく優しくてちょっと心配性だってことを千咲はよく知っている
なんて思いながらクスッと笑う千咲に気付き「なんだ?」と問いかける
「ううん。創汰って見た目とは違うなぁって思って」
クスクス笑いながら思ってたことを言う
「……なんだそりゃ」
呆れたような表情をするが千咲はそんなことお構い無しだ
そんな会話をしていると千咲の家に着く
「ありがと、送ってくれて」
「いつでも迎えに行くからな。じゃ、風邪引くなよ」
そう言って少し微笑みながら千咲の頭をクシャと撫でたあと創汰は自分の家へと帰宅するのだった
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