アーモンド~キミとの物語~
ニコニコと自己紹介している琢磨とは反対で秋斗はちょっと困っている表情だ
それを遠目から千咲は見ていて心配している
(……秋斗先輩大丈夫かな?村瀬さん見た目アレだけど良い人だし)
そんな心配をよそに秋斗は気持ちを切り替えて自らも自己紹介を始める
「志麻秋斗って言います。ゴールデンウィーク期間だけですがよろしくお願いします」
ちょっと照れたように言うと「あらあら、これはまた可愛い子が入ったわね」とクスクスと笑う
お仕事頑張ってね、と優しく言うとそれに応えるように微笑みながら「はい!」と促す
(良かった…。さて、私も頑張ろ!)
二人の様子にホッとしていると「すいませーん!」と声が飛んできたため千咲も返事をしてお客さんの方へ行き注文を取りに行くのだった
*
お昼も過ぎた頃ちらほらと客足が増えていく
ピンチヒッターで入ったとは言えバタバタとホール対応をしていく秋斗
それをフォローするように千咲や琢磨が入っていく
落ち着いた頃を見計らって華が千咲と秋斗に声を掛けて休憩するようにうながす
「秋斗先輩お疲れ様です」
先に休憩室へ来ていた秋斗に千咲が声を掛ける