アーモンド~キミとの物語~
「わっ…」
「秋斗先輩?」
「なんか足元に…」
「足元…?あっ!また来たんだね」
千咲はテーブルの下にしゃがむとそこには一匹の白い子猫がいた
「にゃー」と鳴く小さな猫を抱きかかえて「この子ですよ」秋斗に見せる
「……子猫?」
「はい」
すると店の方から休憩に入った琢磨がやってくると「ありゃ?」と白い子猫を見て声をあげる
二人はお疲れ様と言うと琢磨も、お疲れ様と言って秋斗の隣に座ると子猫に手を伸ばして頭を撫でながら言う
「ノアくん、またこっちに来たのかー」
ノアと呼ばれた子猫は頭を撫でられたのか気持ち良かったのかリラックスしている
その様子を見た秋斗が千咲に声を掛ける
「ノア?」
「この猫の名前です。華さんと玲央さんがお店で飼っている猫でこのお店の看板猫なんですよ」
「そうそう。店の裏で震えているのを見つけて拾って名付けたの名前がノア」
千咲と琢磨が交互に説明する
「ちなみにこの店の名前から名付けた」付けたして言う
「へぇ…。全然見なかったけど」
「普段はホールの隅っこに居るんですよ」
休憩室にノアがやってきたことでその場が和み最初は緊張していた秋斗もだんだん柔らな表情になり残りの仕事にも勤しんでいくのであった
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