アーモンド~キミとの物語~
驚いていると近くから琢磨の声が飛んできた
「どした?二人とも」
「あ、いえ!なんでもないです!」
びっくりしているヒマはないのでテーブルに持ってきた料理を置くと小さな声で千咲が説明する
「実はね、ほのか先輩が体調崩しちゃって今ピンチヒッターで代わりに秋斗先輩が入ってるのよ」
「ちぃ、そんなこと一言も…」
「ごめんごめん。これがなかなか忙しくて説明してるヒマなくて」
「……ったく、びっくりしたぜ」
申し訳なく謝ると呆れたように二人は言うがなんとなく納得する
「ほのかの代わりだからゴールデンウィーク中しか居ないけどね」
秋斗は申し訳無さそうに補足するように言うと「じゃあ、ごゆっくり」と言って奥へ引っ込んでいく
「あとでちゃんと説明するから今はバイト中だからごめんね」
「まあ、お前がそう言うなら…」
「そうね。じゃあバイト終わるまでゆっくりさせてもらうわね」
「ありがとう、ゆっくりしてってね」
そう言うと店の奥へ引っ込んではまたホール対応したりレジをしたり忙しそうに動く
そんな二人を見た創汰たちは運ばれてきた料理を堪能しながらバイトを終わるのを待っているのだった