アーモンド~キミとの物語~
バタバタと通学路を急いでいると十字路のところに金髪で耳にピアスをした一人の男の子が立っていた
立っていた、というよりは誰かを待っているかのように携帯を弄りながらいた
「創汰!ごめん、待った?」
創汰(そうた)と呼ばれた男の子が千咲の呼びかけに気付き顔をあげて「あっ」と呟いてケータイをしまう
「いや、オレもいま来たけど…お前走ってきたのか?」
ハァハァと息切れしている千咲を見て呆れたよう感じで心配そうにしている
彼は宇佐美 創汰(うさみ そうた)
千咲とは幼い頃からの付き合い
いわゆる幼馴染というやつだ
姉の咲良とも子供の頃から知り合いのため咲良とも幼馴染である
「まあ…大丈夫ならいいが。とりあえず行くか」
「うん!」
創汰の隣を歩く
高校生にもなって幼馴染同士で一緒に学校に行くのはどうなんだと周りから言われるが二人は特に気にする様子はない