アーモンド~キミとの物語~




そんな話をしているとあっという間に日が暮れていた
ゴールデンウィークへといえ町のいたるところに人も増えていて買い物する者や散歩する人もいる

「さ、帰ろうか。日が暮れるし」

「そうですね」

「あ、秋斗先輩」

「ん?どしたうさ」

創汰は携帯を取り出した

「とりあえず連絡先教えて欲しいんスよ」

「いいよ。千咲ちゃんたちも教えてくれないかな?」

「はい!」

「いいですよ」

そう言うと4人はそれぞれ連絡先を交換して公園をあとにした千咲と愛未を送ったあと秋斗と創汰と二人で歩いていた

家の方角は少し違うものの秋斗にとっては近道らしくたまに通ってるらしい

「……うさと千咲ちゃん幼馴染なんだな」

「まあ、昔からの付き合いなんで」

「そっか」

「秋斗先輩だってほのか先輩とイトコってわりには仲良いっスよね」

「あれは…ほのかがフレンドリーっつうか…」

あはは…と苦笑いする秋斗
ほのかの母親は明るい人で人懐っこくて秋斗のことも自分の子供みたいに可愛がっている

創汰の家の近くまで来るとピタッと止まる
秋斗は振り返りると何かを言いたげにしている

「うさ?」

「……秋斗先輩にお願いがあって」


「……え?」


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