アーモンド~キミとの物語~




ゴールデンウィークも後半になり秋斗がピンチヒッターで入ってたバイトも最終日を迎えていた

前半よりいっそうお客さんが増えておりバタバタと動くスタッフ

秋斗は少し前に創汰とのやり取りを思い出していた






『……秋斗先輩にお願いがあります』

『……え?』

ふと、足を止めた創汰を振り向くと何かを言いたげにしている

『うさ?』

『お願いつってもバイト中千咲の面倒を見てやって欲しいだけなんスよ』

『千咲ちゃん?』

秋斗へのお願いとは千咲がムリしないように見て欲しいのともしバイトで遅くなったときはなるべく送って欲しい、と言うお願いだ

前にムリをして倒れたことがあったことを話す


『そんなことが…』

『アイツ…けっこうムリするタイプだから…』

『わかった。ムリさせないようにしとくよ』






その話を聞いてから少しばかり千咲に気を遣いながら仕事をしている秋斗
今日が秋斗にとっては最終日になる

ほんの数日だったが秋斗にとって良い経験となったに間違いはないことだろう


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