アーモンド~キミとの物語~
「……というわけです」
「なんか分かるなー。秋斗もイジリがいがあるし」
少し前の出来事を聞いたほのかは、うんうんとうなずいては同情したように言う
「愛未ってば創汰をいじめすぎよ」
「宇佐美くんの反応おもしろいしー」
呆れてる千咲とは違うくしれっと言ってしまう愛未
クスッと笑うほのかに釣られて3人は笑いながら創汰が戻るのを待っているのだった
*
そんな女子3人の会話が自分のことだと知らない創汰は近くの自販機の前に立っているとクシャミをした
「……へっくし!誰か噂してんのかな?」
そう呟きながらゴロゴロと買ったジュースを取り出すと誰かが話し掛けてきた
「あれ?うさ?」
「あ…」
「何してんの?」
話し掛けてきたのは秋斗だ
秋斗は職員室に用があった戻りで屋上へ行く途中だった
そこでジュースを買う創汰を見つけたのだ
「秋斗先輩…。見ての通りジュースを買いにきたんスよ」
「買いに…って言う割には4本も飲むのか?」
「あ…」
創汰の手には4本と手に有り余るペットボトルのジュースがあった
三本は自分と千咲たちが飲みたいと言ってた飲み物でもう一本は当たりで出てきたもの
「ちぃたちに頼まれて…っていうか高坂にパシリにされた感じッスね」