アーモンド~キミとの物語~
中間テストまでの二週間もの間千咲たちはテスト勉強をした
千咲とほのかはバイトのシフトが一緒のときはなるべく休憩時間に勉強していた
それぞれ苦手分野はお互いフォローしたり教え合ったりする
「うーん…えっと?」
「だからね、ここがこうだから数式をこうすれば良いのよ」
「なるほど!」
五教科で各教科の満点が百だとすると総合で500点になる計算だ
千咲以外の4人は成績優秀なためさぞ問題はないが千咲は数学がどうしても苦手だ
「ありがと、ほのか先輩!」
「ん、良く出来ました」
ポンポンと頭を撫でて自力で問題を解けたのを褒めると「お疲れ様」と声があった
するとテーブルにはいちご乗った小さな可愛いケーキとココアが置かれた
「あ、村瀬さん!」
「村瀬さんもお疲れ様です」
ケーキを運んで来たのは琢磨だ
一生懸命勉強していた様子を見ていた華と玲央が琢磨に頼み二人のために特別に作ってやってくれと頼んだらしい
琢磨はホールで接客が多いがたまに厨房に入りケーキを作っている
琢磨の作るケーキはお客さんにもスタッフのみんなにも大好評で学生がバイトに入ってきた時に作ってくれてるらしい
「お疲れ様。テスト勉強頑張ってるお二人にオレからご褒美な」