アーモンド~キミとの物語~
「ごめんごめん。で、ケータイでちぃに送る誕プレを探してたってわけ?」
「まあな」
創汰は再びケータイでいろいろ検索する
愛未は立ち上がって腕を組みながらチラッと創汰を見ると話し掛ける
「だからってさ、なにもこんなところでやらなくてもいいんじゃない?」
「本人にバレたくないだろ?千咲はいまテストとバイトで手一杯だから自分の誕生日のこと忘れてるって」
「……それは言えてる。よりにもよって千咲の誕生日が中間テストの日だもんね。そりゃ本人気付かないわけだ」
「だろ?お前なにあげるのか決まってるのか?」
うぅーん、と少し考えて悩み「なにも決まってない」と言う
二人は毎年誕生日プレゼントをやっているのだがありきたりだったり似たような物をあげないように悩んでいる
今年は何をあげるか迷っている
そこへジュースを買いに来たであろう秋斗とほのかがやってきた
「あら、珍しい組み合わせでいるわね」
「二人してなにしてんだ?」
「あ、ほのか先輩たち…」
「どうも」
秋斗たちにとってはいつもは千咲と一緒にいるため二人だけで居るのは珍しい組み合わせと思っている
千咲のことを聞くと「教室ッスよ」と創汰が答える
今日は千咲が日直のため教室で日誌書いたりクラスのことをしているためその隙に外に出て誕プレを検索しているのだ