アーモンド~キミとの物語~
ヴゥー…ヴゥー…
創汰は画面を確認すると「咲良」と表示されている
何の用なのか分からずとりあえずみんなに断りを入れて少し離れた離れたところで電話に出る
「はい?」
『あ、創ちゃん?あたしだけど』
「その呼び方やめろっての。で、どうしたん?」
『学校終わった頃だから電話してみたんだけど、千咲近くにいる?』
チラッと千咲たちがいるほうを見て「いる」と答える
『愛未ちゃんと他に友だちいるから家に連れて来なさい。今日はちぃの誕生日だからケーキ作ったから』
「ん、分かった」
そう言って電話を切ってみんなの元へ戻ると千咲から「誰から?」質問される
「咲良姉から」
「お姉ちゃん?」
「ああ。……お前今日誕生日だろ?咲良姉がいろいろ作ってくれたから友だち連れて来いってさ」
ふっと微笑む創汰
千咲はケータイの日付を見てやっと今日が自分の誕生日だと気付く
「高坂今日予定は?」
「無いわよ」
「秋斗先輩とほのか先輩は?」
「オレは特に無いな」
「わたしもよ」
予定の有無を確認すると創汰はさっきの電話の内容を伝える
千咲の誕生日でケーキや何なら作ったから友だちも連れて家に来いってことを
「良いのか?オレたちまで」
「いきなりは…」