アーモンド~キミとの物語~
そのお店の商品を自分たちが着用して自らモデルとして来て見せる
もちろんモデルに頼むこともあったり一般から応募して着心地を確かめる
それによって今後の商品にも関わってくる、と咲良が説明する
「へぇ…。アパレルショップの店員も大変なんですね」
「でも、咲良さんの名前違う気が…」
「ああ、それね。モデル名なのよ」
「「モデル名?」」
秋斗とほのかが声を合わせて言うと千咲が今度は説明する
「お姉ちゃんの名前の漢字って"咲良"って書いて"さくら"って読むんだけどほかのスタッフさんが"さら"って間違って読み間違えたことがきっかけでモデル名をSARAにしてあるのよ」
「私も最初咲良さんの名前読み間違えたことあったわ」
千咲の説明に愛未が口挟む
創汰は幼い頃からの付き合いのため読み間違えることは無いが初対面の人の大半が咲良の名前を間違えることがある
「へぇ。本名をそのままモデル名にする人っているんですか?」
「もちろん居るわよー」
雑誌に載っている名前を見ると"SARA"と書いてある
咲良の名前はそのままサラと読むことも出来るがそれをモデル名にしている
「さ、この話はおしまーい!」
パンパンと手を叩き話を終わらせる
食べ終わって空になったお皿を次々に下げていく
「ごちそうさまでした」