アーモンド~キミとの物語~
「すごい美味しかったです!」
「二人のお口に合ってよかった。好きなものあったら言ってね?遊びに来たらまた作ってあげるわよ?」
「いいんですか?」
「もちろんよ。愛未ちゃんも創汰もまた来たら好きなもの作っといてあげるわ」
「ありがとう咲良さん!」
自分の料理を最後まで美味しく食べてくれたことは咲良にとってはすごく嬉しいことだ
普段は千咲と二人で食べるかお互い帰りが遅いと作り置きしてあるものを食べる
たまにしか実家に帰らないため弟や妹みたいな存在の創汰や愛未だけでなく別の人にもこうやって作ってあげると作りがいがあるというものだ
「片付けはあとからやるからケーキ食べよっか?」
「お姉ちゃん作ったの?」
「もちろんよ?大事な妹のために頑張っちゃいました」
ウインクしてイタズラっ子のようにする咲良
その様子を微笑ましく見ている秋斗をほのかは気付いていた
ある程度のお皿を台所に持って行き代わりにケーキを持ってきてテーブルに置くとそれぞれ歓声が上がる
「美味しそう!」
と、絶賛する愛未
「さすが咲良姉」
と、いつもながらに関心する創汰
「わぁ…。これは、素晴らしいわね」
「逆に食べるのもったいないな」
腕によりをかけて作ったケーキを見て驚く秋斗とほのか