アーモンド~キミとの物語~
「よし!じゃあみんなでパーッと遊ぼう!」
「「「「みんなで?」」」」
「そっ、だってせっかく仲良くなったんだし私たちは最後の夏休みだから思い出作ろうか?」
ほのかのその言葉にみんなが賛成をする
あと少しで夏休みが始まる
そしてほのかと秋斗にとっては最後の夏休みだ
*
……あれから一週間後
ついに終業式が始まった
それぞれ学年ごとに並び校長先生の話が長々と終わると教室へと戻る
あいにく今日は終業式ということもあり学校は午前で終わると5人一緒に帰る
「やーっと明日から夏休みだー!」
んー、と伸びをしながらそう言ったのは愛未だ
「夏休みは一ヶ月以上あるからたくさん遊べそうですね」
「そうねぇ。みんな行きたいところとかある?」
「……オレ夏祭りとかかな」
「秋斗にしては珍しい」
「悪かったな珍しくて」
ははは、と苦笑いを浮かべると創汰は「自分は海がいいかな」と答える
愛未は「キャンプとか花火大会とか!」とウキウキさせながら言う
「私は…みんなで過ごせるならどれも楽しそうで選べないかなぁ」
「みんなやっぱり夏休み楽しみなんだねー!」
夏休みを前にして盛り上がる5人
これから始まる長くて楽しい楽しい夏休み
ーーーそしてこれが5人で集まって遊ぶ最後になるとは誰が想像しただろうか