アーモンド~キミとの物語~


夏休みが始まり数日が経つ
千咲は昨日一昨日とバイトで今日は休みな為家で夏休みの課題をやっつけていた

夏休み中の課題はそんなに多くはないが早めに終わらせた方がいいという考えだ

「…………」

黙々と進めているがなかなか集中出来ずにいた

「うーん…だめだ。なかなか集中できない…」

千咲がやっていたものは夏休みの課題とリリアルでお店で出す商品のデザイン画だ
たまにデザイン画を頼まれることがある

今回は友だちや双子コーデに使えそうな小物のデザインを描いてほしいというものだ

可愛いものはもちろんだが千咲が頼まれたものはカッコイイものも描いてほしいという依頼だ
雨音や咲良や他のスタッフもラフ画を描いているが千咲のデザインした商品がお店では割と人気である

「カッコイイものかぁ…」

いろいろ浮かんだデザインのラフ画をサラサラと描いていくが自分では納得いかなくて何回も描き直す

(お姉ちゃんはお仕事だから夕方まで帰って来ないし。まだお昼過ぎだし…)

「よし!ちょっと気分転換に本屋行こ!」

そう言って小さなスケッチブックとペンケースをカバンに入れて外へと出る
お天気は青空が広がって夏の陽射しが照り付ける

「暑いなぁ…」

呟きながら近くの本屋に入る
程良いクーラーの風が肌に当たる


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