アーモンド~キミとの物語~
学校を出ると創汰が出かける理由を話した
それは創汰の5つ下の妹の乙葉(おとは)への入学祝いのものを買いたいというものだ
つい最近まで小学生だったが中学に上がると好きな物の好みが変わってくるから何をあげたらいいか分からないと言う
男性の創汰からしたら年頃の女の子に何をあげたらいいか分からないし兄からの贈り物なんて…なんて思ってるらしく二人に手伝ってもらいたいと説明した
「乙葉ちゃんへの入学祝いかぁ…」
「確かに年頃の女の子なら、アレやだコレやだって言いそうだもんねー」
「……だろ?母さんから送られてきた入学式の写真見せるから一緒に考えてほしいんだよ」
そう言うと二人に乙葉の写真を見せる
綺麗な黒髪のボブヘアに可愛らしい顔をしている
真新しい制服を身にまとい優しい瞳でカメラを見つめている
創汰とは性格も真反対でおっとりした感じの女の子
「髪留めとかヘアピンとかは?」
「アクセサリーも捨て難いし…」
女の子が欲しがりそうなの物…と千咲と愛未が悩む
二人は乙葉とは面識があるが中学に上がったあたりからあまり会うことも減ったのだ
「ねぇ、創汰。乙葉ちゃんが欲しがりそうな物とかお気に入りの物とかないかな?」