生きるということ
1日目〜君がいるということ
「…、」

名前だけは知ってたけど初めて手にする私にとっては少しばかり重みのあるもの。

何度も足を運んでは見て見ぬふりをしてきた。

とある棚の前で、それ、を手に取ってしばらく動けずにいた。

18歳である私が、それ、を持ってレジに並ぶだけで物珍しそうに見られては目をそらされるもの。別にどの年代の誰が持ってようとおかしくは無いのかもしれないけど、やっぱり感じる視線がすごく苦しかった。


…、そう、それは『妊娠検査薬』だった。
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