生きるということ
看護師さん2人がかりで車椅子で運ばれる分娩室。分娩台に上がった瞬間、何かが完全に私の中から降りた感覚があった。


産声をあげることすら叶わなかった私の大事な愛しい子。だけど私には聴こえた気がした。流れては止まらない涙。彼の選んでくれたベビー服を来て微かに笑ってる私のかけがえのない宝ものであり、大事な大好きな希望でもある息子。ありがとう。ありがとう。顔を見せてくれて。ありがとう。この腕に抱かせてくれて。
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