ただいま冷徹上司を調・教・中!
昼休み、休憩室でスマホの画面を見て背筋がゾクッとした。
メッセージが5件届いている。
相手は二度とメッセージなんて送ってくるわけがないと思っていた和宏だった。
内容は……。
「本当に最低……」
大まかに言えば。
『平嶋課長と本当に付き合っているなんて信じたくなかった。俺はまだ千尋のことを愛している。別れて始めてこんなに愛しているということに気が付いた。もう一度チャンスをください。もう一度、俺のことを見て』
というバカバカしい内容だった。
もう吐き気すら覚えるほど気持ち悪い。
裏切って他の女を抱いたくせに、それでもまだ愛してるなんて。
「脳みそ腐ってんじゃないの?」
鼻で笑いながら、コンビニで買ったタマゴサンドにかぶりついた。
「これ、見て」
私は私の前に並んで座っている紗月さんと瑠衣ちゃんに見えるように、テーブルにスマホを置いた。
「見ていいの?」
「見てください」
「どれどれ」
2人は私のスマホの画面を凝視して。
「きっも!」
そう言って瑠衣ちゃんは自分の体をかき抱く。
「おめでたいわね」
紗月さんは溜め息をつきながら持っていた扇子で扇いだ。
「どんな神経でこんなこと送ってくるんだろ」
和宏の脳内がわからない。
「裏切ったくせに取られた気分になってるんじゃないの?」
「もしく平嶋課長と張り合うつもりでいる身の程知らずかも知れませんね」
2人の分析を総合すると、答えは一つしか出てこない。
「どっちにしてもバカじゃない……」
和宏のメッセージを削除しながら、こんなに嫌いにさせてくれるなと悲しくなった。
「吉澤くんのことだから、千尋ちゃんが無視してればきっともう送ってこないわよ」
安心して、と言うように笑ってくれた紗月さんの予想に反して、この日からずっと和宏は自分に酔ったメッセージを毎日送ってくるようになった……。
メッセージが5件届いている。
相手は二度とメッセージなんて送ってくるわけがないと思っていた和宏だった。
内容は……。
「本当に最低……」
大まかに言えば。
『平嶋課長と本当に付き合っているなんて信じたくなかった。俺はまだ千尋のことを愛している。別れて始めてこんなに愛しているということに気が付いた。もう一度チャンスをください。もう一度、俺のことを見て』
というバカバカしい内容だった。
もう吐き気すら覚えるほど気持ち悪い。
裏切って他の女を抱いたくせに、それでもまだ愛してるなんて。
「脳みそ腐ってんじゃないの?」
鼻で笑いながら、コンビニで買ったタマゴサンドにかぶりついた。
「これ、見て」
私は私の前に並んで座っている紗月さんと瑠衣ちゃんに見えるように、テーブルにスマホを置いた。
「見ていいの?」
「見てください」
「どれどれ」
2人は私のスマホの画面を凝視して。
「きっも!」
そう言って瑠衣ちゃんは自分の体をかき抱く。
「おめでたいわね」
紗月さんは溜め息をつきながら持っていた扇子で扇いだ。
「どんな神経でこんなこと送ってくるんだろ」
和宏の脳内がわからない。
「裏切ったくせに取られた気分になってるんじゃないの?」
「もしく平嶋課長と張り合うつもりでいる身の程知らずかも知れませんね」
2人の分析を総合すると、答えは一つしか出てこない。
「どっちにしてもバカじゃない……」
和宏のメッセージを削除しながら、こんなに嫌いにさせてくれるなと悲しくなった。
「吉澤くんのことだから、千尋ちゃんが無視してればきっともう送ってこないわよ」
安心して、と言うように笑ってくれた紗月さんの予想に反して、この日からずっと和宏は自分に酔ったメッセージを毎日送ってくるようになった……。