ただいま冷徹上司を調・教・中!
「どうして朝礼で全社員に報告してんですかっ」
始めは全ての日程が決まるまでは秘密にしてほしいと凱莉さんにお願いしたのだ。
けれどそれは瞬時に却下された。
「どうして秘密にする必要があるんだ?」
「だから、それは昨日説明したじゃないですか」
そう、みんなに言いたい凱莉さんと、なるべく穏便に事を運びたい私。
噛み合わない私達は、昨晩散々話し合ったのだ。
その結果、同じ課や仕事上関わり合いのある人達には報告してもいい、ということになったのだが。
「凱莉さんは自分の立場が分かってないんです。凱莉さんはその辺の課長とわけが違うんですよ?」
「いやいや、同じだろう?」
「ぜんっぜん違いますっ」
凱莉さんはどうして自分の恐ろしいまでの魅力を理解しないんだろう。
「凱莉さんは全社員の中でトップの人気なんですよ?女子社員はみんな凱莉さんを見て目をハートにして、男性社員はみんな凱莉さんに憧れるんです」
凱莉さんよりも上の役職者だって、こぞって凱莉さんの仕事ぶりを評価しているくらいだ。
「私はこれから先ずっと女性社員の嫉妬の的にされるんですよ。こっちの身にもなってほしいです」
ぷくっと頬を膨らませて異議を申し立てた私を、凱莉さんはぎゅっと優しく抱きしめた。
始めは全ての日程が決まるまでは秘密にしてほしいと凱莉さんにお願いしたのだ。
けれどそれは瞬時に却下された。
「どうして秘密にする必要があるんだ?」
「だから、それは昨日説明したじゃないですか」
そう、みんなに言いたい凱莉さんと、なるべく穏便に事を運びたい私。
噛み合わない私達は、昨晩散々話し合ったのだ。
その結果、同じ課や仕事上関わり合いのある人達には報告してもいい、ということになったのだが。
「凱莉さんは自分の立場が分かってないんです。凱莉さんはその辺の課長とわけが違うんですよ?」
「いやいや、同じだろう?」
「ぜんっぜん違いますっ」
凱莉さんはどうして自分の恐ろしいまでの魅力を理解しないんだろう。
「凱莉さんは全社員の中でトップの人気なんですよ?女子社員はみんな凱莉さんを見て目をハートにして、男性社員はみんな凱莉さんに憧れるんです」
凱莉さんよりも上の役職者だって、こぞって凱莉さんの仕事ぶりを評価しているくらいだ。
「私はこれから先ずっと女性社員の嫉妬の的にされるんですよ。こっちの身にもなってほしいです」
ぷくっと頬を膨らませて異議を申し立てた私を、凱莉さんはぎゅっと優しく抱きしめた。