ただいま冷徹上司を調・教・中!
私の首筋に唇を這わせるためにソファーから下りると、もう何言を言っても凱莉さんは止まらない。

首筋に吸いつくようなキスをすると、たくし上げたシャツをそのまま脱がせてしまった。

「あ……」

肩にただぶら下がっただけのブラが強調され、私は恥ずかしくなって胸元を隠そうとすると。

凱莉さんは素早く私の腕を取り、とさっと床に押し倒した。

「隠すなよ」

もはや胸を隠してもいないブラの肩紐を抜きながら、凱莉さんはフェロモン全開な笑みを漏らす。

「やっぱり千尋は俺の下にいる時が一番綺麗だ」

凱莉さんはそう言いながらスカートのホックを外すとファスナーを下げる。

その音がやけに耳について、羞恥心が込み上げてきた。

何度凱莉さんに肌を曝しても、いつだって恥ずかしくなって緊張するものだ。

私をショーツ一枚という恥ずかしい姿にしてしまった後、凱莉さんも私に跨ったままシャツを脱ぎ捨てた。

「ここで……?」

眩しいほどの電気の光が、上から私達を照らし見つめている。

リビングで抱かれたことはあるけれど、そのあと何日かはその場にいるだけで恥ずかしい思いをすることになるのだ。

あられもない自分の姿と意地悪な凱莉さんが、残像としてこびりついてしまっているから。

「ここで……だよ」

胸の尖りを弾かれて、私の身体がビクンと跳ねた。
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