ただいま冷徹上司を調・教・中!
浮気されるなんてよくあることで、今までの彼氏の殆どが浮気で別れてきたのだから、もう慣れっこになっていた部分はある。
けれど友人から寝取られるのなんて初めての体験で、どう受け流していいものかわからない。
昨晩、連絡もせず彼氏であるはずの吉澤和弘(ヨシザワカズヒロ)のマンションを訪れると、いつもは施錠しているはずの玄関の鍵が開いていた。
不用心だな……と思いながらも玄関を開けると、彼の革靴とは別にベージュのハイヒールが並んでいた。
咄嗟に彼の家族構成を思い浮かべてみたが、彼には弟が一人で妹はいない。
両親は釧路に住んでいると言っていたので、このヒールが彼の母親のモノであるはずもない。
しかも私はこれと同じヒールを会社で見たことがある。
では残った答えは……。
頭の中に最悪の答えが浮かんだ瞬間。
『あ……あっ……んっ……』
最低な声が玄関のすぐ横のベッドルームから聞こえてきた。
甘ったるい鼻にかかった独特の声色。
ドア越しでも聞こえる生々しい男女が交わる音と息使い。
閉ざされたその部屋で何が行われているかなんて、見なくてもわかる。
私はまた、彼氏の人選を誤ったんだ。
けれど友人から寝取られるのなんて初めての体験で、どう受け流していいものかわからない。
昨晩、連絡もせず彼氏であるはずの吉澤和弘(ヨシザワカズヒロ)のマンションを訪れると、いつもは施錠しているはずの玄関の鍵が開いていた。
不用心だな……と思いながらも玄関を開けると、彼の革靴とは別にベージュのハイヒールが並んでいた。
咄嗟に彼の家族構成を思い浮かべてみたが、彼には弟が一人で妹はいない。
両親は釧路に住んでいると言っていたので、このヒールが彼の母親のモノであるはずもない。
しかも私はこれと同じヒールを会社で見たことがある。
では残った答えは……。
頭の中に最悪の答えが浮かんだ瞬間。
『あ……あっ……んっ……』
最低な声が玄関のすぐ横のベッドルームから聞こえてきた。
甘ったるい鼻にかかった独特の声色。
ドア越しでも聞こえる生々しい男女が交わる音と息使い。
閉ざされたその部屋で何が行われているかなんて、見なくてもわかる。
私はまた、彼氏の人選を誤ったんだ。