お前は俺だけのもの

凪「那樹、ごめん。

海人以外考えられない。」

那「そっか!」

凪「彼女探してるの? 那樹はカッコいいし、性格良いし、彼女なんて直ぐに出来るよ!

私なんかより、もっともっと良い人と付き合った方が良いと思うし!

あっ、でも那樹に彼女が出来たら、この家を出るのか〜。

それは、寂しい。」

那「『もし』って言ったろ?(笑)」

いつもとは違う声の低さに、見えない表情。

怖い。

那樹が何を想っているのかが分からない。


ハグだってこれまで何度もしたことあるけど、那樹からなんて久しぶりだった。

思いきって、那樹と向かい合うようにぐるっと向きを変えた。

那樹は、見たこともないぐらい切なくて、辛そうだった。
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