完璧なんて存在しないんです。
!?
なっちゃんのこんなに怖い声初めて聞いた
なっちゃんはすごく怒っていて
でもどこか寂しそうな顔をしていた。
私がさせたんだ…
最低だ。私。
「柚姫。私は王子のことを友達だって思っているわ。
なんとも思ってないなんてそんなことあるわけがないじゃない。
まぁ、最初はこんなやつ大嫌いだとか思ってたわよ?
でも、あいつはあいつなりの考えを持っていて
あいつなりに私たちを守ってくれた。
私だってもう一度王子に会いたいし、
柚姫を傷つけた仕返しもしないといけないでしょ?
私はいつだって柚姫の味方よ?柚姫が大好きなんだから。
そこを誤解されてもらっちゃ困るわ。」
そう言ってなっちゃんはふわりと笑った。