浅葱色が愛した嘘
カキンッ
刃が交わった音が千年桜の前で響き渡った。
誰かの刀と受太刀をしたようだ。
『ふっ、少しは強くなったな。
だが…人間と交わった事によって少し刀に迷いが見える。』
…………!?!?!?
まさか…そんな……
なぜ……貴方が今ここに…??
なぜ…あの時、確かに死んだはずなのに。
なぜ……生きている?
懐かしい匂いがした。
懐かしい声だった。
そこに受太刀をしたのは他の誰でもない、あの人で……。
八年もの時を越え、再会した。
『どうして……ここにいるの?
澄朔________?』