浅葱色が愛した嘘




数日前のことだ。



新撰組の一人の隊士が刀を抱え隊務から戻ってきた。


異様なまでに不気味な刀。


その刀は鞘から抜けることはなく
その日以来、蔵の奥底で保管されている。


しかし、この事は新撰組の幹部とごく一部の隊士しか知るはずもなく

なぜこの女がその事を知っているのか土方は疑問に思った。


それと同時に過ぎったこと___





それは長州の間者だということ。




< 6 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop