君を思ふ
腫れ物にさわるみたいに
俺はいつもの天真爛漫な夏帆ちゃんに戻ってもらいたくて、ことしげに
退院した後も訪ねて行った
「すみません颯大さんもう夏帆に構わないでください」と言われた
和馬と同じ顔がことしげに来ていたら夏帆は心を開かないとまで言われた
「しかし、あれから6年経つんですよ?もう前に進んでもいいと思います」
「ごめんなさい、夏帆を連れて、引っ越します、少しでも気持ち軽くしてあげたい」と言われたら食い下がる事は出来ないから・・「引っ越し先を「それはこれからは違う人生刻むので教える事はしません、今までありがとうございました」と頭を下げられたらどうする事もできない
そうなると見舞いに行く時間が暇で仕方なくなったけどこれも和馬の仕業かと思うくらい、仕事もひっきりなしに舞い込んだ
何気なしに、夏帆ちゃんちに行くと
『売家』になっていた