ずっと俺がそばで守るから…
「それも個性じゃん!それに愛想なんて最初の印象だけだよ!話してしまえばもう関係ないよ!わたしは君の表情と話しをして、怖い人じゃなくて、優しい人なんだなってわかったよ?」




俺は目を見開いた。今までそんな風に考えたこともなかったし、自分をそんな風に思ってくれる人も初めてだった。




俺は昔から、無愛想と表情が豊かじゃないところは最大のコンプレックスで治そうと思っても全く治らなかった。




自己紹介とかするたびに親父にいつも注意されていたのだ。




友達は別にいなかったわけじゃないけど…無愛想な俺に近づこうとする人はあまりいなかった。




俺にとったらそれが辛くて…




だから、"無愛想な俺"が俺は大嫌いだった。
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