ずっと俺がそばで守るから…
「それはね…





この子の''未来"が誰よりも幸せな''未来"になりますようにって。」




それを聞いた瞬間わたしは頬に涙が伝った。




「っう…ぐすっ」




とても、嬉しかったのだ…わたしは両親を失って辛くて悲しくて悔しくてたまらなかった。わたしも一緒に死にたかったとすら思ってしまった。




でも…でも、優也がくれた写真が…優也がそれを止めてくれた。自殺なんかするんじゃないって!前を向けって!




わたしには、優也だけじゃない。優也の家族も、なづなも、桑原くんも、夏樹くんも、夏樹くんの両親も、親戚の人も大家さんも店長さんもみんないるんだ。




わたしは一人じゃないんだって…
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