ずっと俺がそばで守るから…
わたしは黙ってページをめくった




正直、わたしは大きくなるにつれて…両親が亡くなって時が経つにつれて、いつか両親のことを忘れてしまうのではないか。と不安で仕方がなかった




でも…このアルバムをめくるたびに懐かしい記憶が蘇ってくる…




両親の顔も思い出も全部全部。




わたしの中に両親はちゃんと生きている…




「ありがとうございます…優也のお父さん…アルバムは…わたしが欲しくても絶対手に入らないものだから…すごく嬉しいです…」




わたしがそう言うと優也のお父さんは微笑んでくれた



「君が喜ぶことなら僕は…いや、僕たち家族は全力で何でもするよ。だから僕たちに何でも言ってね?なぁ?優也?」




「ああ、当たり前だ。それにお前は俺の彼女だからな。」
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