ずっと俺がそばで守るから…
なづなは、微笑んで




「未来。そんな怖い顔しないの!可愛い顔が台無しでしょ?ちゃんと未来が言えるって思った時に言えばいいんだから。焦らないで?わたし、未来の話しならいつまでも待てる。」




そう言ってわたしの手をギュッと握った




ああ…わたしはどれだけなづなに救われてきたのだろう…いつも隣にいてくれたなづな。当たり前だったなづな。




きっと、わたしがこうやって前を向いて、高校生活を楽しく過ごせたのはなづながいたからだ…




そんなことを思っているとわたしは急に寂しくなって、行かなくていいかな?って思ってしまう。




でも、きっとそんなこと言ったらなづなは怒るんだろうな…




「なづなっ…わたしねっ?…







二学期から両親の母校があるイタリアに行くのっ…」
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