夜桜




「…おっそ。」




それを軽く避けると、男はよろよろっとバランスを崩した。







「はぁ…はぁ…」





流石にその時は力では適わなかったものの、頭と技で勝った。







「…大丈夫?」




私は男の子に手を差し伸べた。






すると男の子は少しムスッとして手を取った。





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