金曜日の流星群
「あ、うん。」



「うんって返事適当すぎ」



ナツメ君は変なのって笑うから一緒に微笑んだけど、あんな悲しいことケロッと言えるナツメ君の心は超合金なんだろうな。


強くて私みたいにうじうじ悩まないんだろう。

羨ましい…



「そろそろ時間だから行こっか」



「ナツメ君」


なぜ呼んだのか、なぜ今だったのか。
気がつけば名前を呼んでいた。


この言動がたかが友達に対してのよく分からない焦りからきたのか、はたまた、強いナツメ君の心に漬け込みたかったのか、分からない。


< 138 / 244 >

この作品をシェア

pagetop